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↑来賓のご挨拶 |
参加者は15団体228人
大会では、県消団連の安場 靖代表幹事の挨拶につづいて、来賓の岡山県農業協同組合連合会中央会の宮本 芳郎専務理事よりご挨拶をいただきました。
記念講演は、「日本の食料自給率は上げられるか」〜消費者と生産者の絆の強化〜と題して、鈴木 宣弘さん(東京大学教授)のお話し。
後半は 三井造船生協(地場野菜の供給拡大)、おかやまコープ(家庭でてきる野菜づくり)、県JA女性協議会(生産者の主張〜寸劇デモ行進)の活動報告が行なわれました。
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↑講演中の鈴木 宣弘先生 |
鈴木先生は、WTO農業協定に係わるルール・交渉の限界、日本の食料市場の閉鎖性と農業過剰保護論の問題、欧米輸出国の手厚い国内農業支援策、国土環境や健康への影響などについて詳しく解説されました。今後は、経済効率だけの貿易自由化ではなく、国家安全保障、地域社会、環境・健康への影響などを含めた農業の価値を消費者に知ってもらうことが生産者支援の国民的合意のカギをにぎっている。
長期的に失うものの大きさも総合的に考えて将来の方向を見出すべきで、生産者と消費者の絆を強めていくことが急務と述べられ、スイス等諸外国の現状を織り込みながら、消費者の購買行動を見直し、農業補助金を含む予算執行上の問題も検討されるべきだとも問題提起されました。
充実した資料と熱のこもったお話しに、参加者からは、「時宜に適い、普段の報道では知り得ないことがわかり勉強になった」「目からウロコが落ちる思い」「資料を活かしたい」などの感想があった反面、質疑時間をもっととって欲しかったなど運営上のいくつかの指摘もありました。
大会は、(1)金融危機から家計や中小企業・協同組合の経営を守る万全の措置、(2)食料自給率を高めるための生産者・流通業者・消費者の協働と実効性ある施策、(3)「消費者庁関連三法案」の真の消費者保護のための法制化、を国にもとめることを趣旨とする岡山県消費者大会宣言が読み上げられ、最後に県消団連の藤原 忍代表幹事(JA県女性協会長)の閉会の挨拶で締めくくりました。
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↑熱心に耳を傾ける228名の参加者 |
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三井生協の報告 |
おかやまコープの報告 |
JA女性協の寸劇 |
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